冬病夏治~冬に起こる不調を夏の間に治療する~2022.7.7

こんにちは☆

本日は『冬病夏治(とうびょうかち)』についてお話します(^^♪

中医学では、寒い時期になりやすい不調を防ぐため夏の間に治療するという考えがあります。

寒い時期になりやすい不調とは、

●冷え性
●胃腸トラブル(下痢など)
●神経痛を含む痛みやコリ 
●アレルギー性鼻炎や喘息

などが挙げられ、これらは身体を温めるエネルギー(=陽気)が関係しており、夏の間に陽気を損なわない生活を行うことで冬に備えましょうという意味です。
陽気とは、身体を温めるエネルギーのことですから陽気が不足することで冷え性やむくみ、経血や月経周期の異常、不妊症、貧血、下痢などさまざまな不調の原因となります。

では、陽気を損なわないための過ごし方とはどんなものがあるでしょうか。

それはエアコンの“冷たい風”に当たることや胃腸が冷える“冷たい飲み物、食べ物”を摂ることで身体の芯から冷やし陽気を消耗してしまわないことです。
冷房の効いた部屋で過ごすと毛穴の開きが悪くなり、うまく発汗ができないため体内に溜まった熱がうまく発散できなくなります。この発散できなくなった熱を下げるために今度は局部に冷えが発生します。また、冷たい飲食物はダイレクトに内臓を冷やし胃腸の働きを低下させます。この冷えこそが陽気を奪う原因というわけです。

このことから中国では、三伏(さんぷく)期間というものがありこの期間中は陽気を消耗しないように治療や養生を行うため、中医師たちは1年で最も多忙になると言われています。この期間中の治療法として漢方の生薬を使用し、症状別に身体のツボに貼る湿布のことを三伏貼と言います。本格的な生薬を揃えるのは難しいですが、身近なもので作る三伏貼レシピがありますので、試してみたい方は最後までお読みいただければと思います。


今年の三伏期間は、7月16日(土)~8/24(水)までです。
秋冬に体調を崩しやすい方は、この期間中は1日1回は温活をするように心がけます。温活の具体的な内容は、「1日の中で1食は温かい食べ物を食べる事(スープなどで可)」これだけでOKです(^^♪

夏によく食べるおそうめんや夏野菜などは身体の熱を冷ます効果のあるものばがりですが、普段から冷え体質の方は冷えすぎてしまうので気をつけなければいけません。ただし、食べてはいけないわけではなく、そういった場合でも身体を温める効果のある食材と組み合わせたり、煮て食べるなど工夫して召し上がるといいですよ。中医学ではこの陰陽のバランスを重視していますので、身体を冷やす効果のあるそうめんにはみょうがや生姜、ネギなどの温性の薬味と一緒に食べることでバランスを取っていきます。

ついつい、おそうめんばっかり食べちゃってる…という方は、たっぷりの薬味でバランスよく召し上がることで冷やしすぎないようにしてみてください。



【三伏貼】

(用意するもの)
・生姜 ひとかけ
・シナモンパウダー 5グラム
・小麦粉 20グラム
・お湯 大さじ1~5
・ガーゼ
・ラップ

(作り方)
① 生姜をすりおろしたものに小麦粉とシナモンパウダーを入れて少しずつお湯を混ぜます。(軟膏ほどの硬さになるまでお湯で伸ばしますが、大体でOK)
② お腹に直接ガーゼを敷いて、その上に①で作ったものをまんべんなく伸ばし、その上からラップをします。
③ この状態で、1~2時間置いておきます。時間中は冷えないようにタオルなどをかけておくといいでしょう。(貼りはじめから5分程するとホッカイロを貼ったときのようにポカポカしてきます。)
④ 時間が経ったら取り外したら終了です。(皮膚に残ったものが気になれば洗い流してください)

ポイントは、みぞおちから下腹部までしっかりまんべんなく貼ることです。特に胃腸系の不調はみぞおち、婦人科系の不調は下腹部あたりに貼ることで、体内に溜まった冷えをひっかりと追い出していきます。​​​​この三伏貼を週1回ぐらいのペースで行ってみてください。ペーストの硬さを調整することで、簡単な家事をすることもできますので、ご自分の好きな硬さで行っていただくといいと思います(^^)



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ぜひ、今年の夏は1日1回の温活にチャレンジしましょう☆