スポーツ外傷『鵞足炎(がそくえん)』2022.10.4
こんにちは☆
鍼灸マッサージサロンORCAです♪♪
今回はスポーツ外傷として多い『鵞足炎(がそくえん)』のお話しです。
鵞足炎(がそくえん)とは、膝から5センチほど下がったスネの内側に起きる炎症のことで、主な症状は痛み・腫れ・熱感などが挙げられます。
膝の曲げ伸ばしや膝から下を外側に開く動作を行った際に発症しやすく、特に膝に負担のかかるスポーツ時に起きやすいとされています。その中でも特にサッカーやランニング、バスケットボールなどのスポーツをされる方の外傷として多く見られます。
鵞足はハムストリング=裏もも(半膜様筋、半腱様筋、縫工筋)の筋肉がまとまってくっ付いている場所のため、膝の曲げ伸ばし以外にもハムストリングの柔軟性が硬い場合や準備運動が足りない場合などでも発症します。
また普段の歩く姿勢(猫背やO脚)や運動する際のフォーム(つま先と膝の向きが一致していないなど)が適切ではない場合にも膝に大きく負担がかかりやすいため注意が必要です。
鵞足炎を発症した場合に腫れや熱感がある場合はアイシングを行い消炎剤を使用して痛みを鎮静させます。痛みが鎮まるまでは安静にし、必要な場合はサポーターなどを使用します。
基本的には筋肉の硬さや間違ったフォームによる膝の負担が発症原因とされているため、痛みが治まったからといって、すぐに復帰するのではなく痛みが鎮まってからハムストリングのストレッチを行ったり、スポーツ時のフォームの見直しを行うことで再発を防ぎましょう。
【ハムストリングのストレッチ】
↓ ↓ ↓
①長座前屈で座り右膝を立てて外側に倒す。
②右の足裏を左脚の膝の内側以外のところに付ける。
③両手を左脚を挟むように床に付く。
④呼吸を吐きながら上体を少しずつ前の倒し10秒キープする。
⑤呼吸を吸いながらゆっくりと上体を戻す。
⑥左右を入れ替えて同様に行う。
☑︎上体を倒す時は、脚の付け根(股関節)から倒す意識でやってみましょう♪
最後にO脚やX脚、歩き方や重心のかけ方の見直しも重要となります。
ご自身で見直すのは難しいという場合は、専門店で検査しご自身の足に合ったオーダーメイドのインソールを作ることで膝にかかる負担を軽減できます。
当院では、鵞足炎の治療から土台となる足裏のアライメントチェックなども行なっていますので、膝の内側の痛みでお困りの方はご相談ください。