第1章 中医学の基本を知る2026.7.28

第1話

中医学とは?

西洋医学との違いをわかりやすく解説

 

「中医学って聞いたことはあるけれど、何をする医学なの?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。

鍼灸院で「中医学に基づいて施術します」と言われても、イメージが湧きにくいですよね。

今回は、中医学とはどんな医学なのかを、できるだけわかりやすくご紹介します。

 

中医学は2000年以上受け継がれてきた医学

 

中医学は、中国で長い年月をかけて発展してきた医学です。
現代では、日本・中国・台湾など多くの国で医療として活用されています。鍼灸や漢方も、この中医学の考え方をもとに発展してきました。

 

西洋医学との違い

 

西洋医学では、検査や診察によって症状や病気の原因を明らかにし、診断に基づいて治療を行います。
痛みや炎症を抑える薬や手術など、現在起きている症状や病気に対して処置を行うことが得意な医学です。

一方、中医学では「なぜその人にその症状が現れたのか」という身体全体のバランスに注目します。
同じ肩こりという症状でも、疲労の蓄積によるものなのか、冷えによるものなのか、ストレスによるものなのかなど、根本にある体質や生活習慣まで考えて施術を組み立てます。
 

一見関係ないように思えることも、
身体全体のバランスを知る大切な情報になります。
 

西洋医学 中医学
症状や病名を診断して治療する 身体全体のバランスを診て原因を考える
検査で異常を見つけることが得意 検査では見えにくい不調も含めて考える
急性疾患や外傷などに強い 慢性的な不調や未病のケアを得意とする
 


ORCAでも大切にしている考え方


当院では、「肩が痛いから肩だけ」という施術はほとんどありません。姿勢や生活習慣、疲労の蓄積などを確認しながら、その方に合わせた施術を行っています。
 

これは中医学の考え方にも通じています。

 

どちらが優れているわけではありません

 

西洋医学と中医学は、対立するものではありません。

骨折や感染症などは西洋医学が得意です。

一方で

・慢性的な肩こり
・疲れが抜けない
・なんとなく体調が悪い
・検査では異常がない不調

などでは、中医学の考え方が役立つことがあります。

それぞれの得意分野を活かしながら、身体を整えていくことが大切です。

 

まとめ

 

中医学は
「病気を見る医学」ではなく、「人全体を見る医学」と言われます。

同じ症状でも、人によって原因が違う。

だからこそ、その人に合った施術を考えていくのです。

 

次回は、中医学でよく聞く

「病気ではなく、人を診る」

という考え方について、さらに詳しくお話しします。