指鍼(ししん)を受け継いだ理由―中医学との運命的な出会い―2026.7.21
こんにちは。
突然ですが、「指鍼(ししん)」という言葉を聞いたことはありますか?
恐らく初めて耳にする方がほとんどではないでしょうか。
私自身もこの技術に出会うまでは知りませんでした。
今振り返ると、私が指鍼を受け継ぐまでの道のりは、偶然ではなくすべてがつながっていたように感じています。
今回は指鍼との出会いについて少しお話をさせてください。
「このままで本当にいいのだろうか」と悩み苦しんだ整骨院時代
私は以前、整骨院で施術者として働いていました。
毎日多くの患者さんと向き合う中で、一つの壁にぶつかりました。
施術をすると、その場では身体が楽になります。
「ありがとう」や「気持ちがよかった」
そう言って帰る患者さんの笑顔は、施術者として何より嬉しいものでした。
でも、数日後にはまた同じ症状で来院される。
また施術を行う。また楽になる。そしてまた戻る…
この繰り返しを目の当たりにするたび、私の疑問が大きくなっていきました。
「私は本当にこの方を良くできているのだろうか」
根本から身体を変える方法を探して
保険治療は、多くの方が必要な治療を受けられる大切な制度です。
一方で、現場では継続的な通院が続く患者さんも多く「症状を一時的に和らげること」と「根本から身体を整えること」の違いについて考える機会が少なくありませんでした。
私は、目の前の痛みを追いかけるのではなく、
「なぜ、その痛みが起きているのか」
その原因まで見極める医療を学びたいと思うようになりました。
何年も答えを探し続けました。
解剖学、運動学、生理学、神経学などの基本はもちろんアーユルヴェーダやホメオパシーなど毎日が勉強漬けで終わりのない日々が続く中でついに出会ったのが、中医学でした。
人生を変えた二人の師匠
私には人生を変えてくださった二人の師匠がいます。
一人は、中医学の基礎理論やかっさ、カッピングを教えてくださった師匠。
そしてもう一人は、日本ではごく限られた人しか受け継いでいない指鍼を伝授してくださった師匠です。
お二人との出会いは、まるで何かに導かれるような、不思議なご縁でした。
必要な時に、必要な人と出会う。
そんな言葉がありますが、私にとってまさにそのような出会いだったと感じています。
師匠から学んだのは、単なる施術技術ではありません。
「身体をどう診るのか」
「人をどう診るのか」
その土台となる中医学の考え方でした。
私が受け継いだのは「技術」ではなく「医学」
多くの方は、指鍼という聞き慣れない言葉もしくは技術に興味を持たれるかもしれません。
でも私が本当に伝えたいのは指鍼そのものではありません。
かっさやカッピング、推拿(すいな)、そして指鍼も。
すべては中医学という医学を実践するための一つの手段にすぎないということです。
本当に大切なのは「どんな手技を使うか」ではなく、「身体をどう診るか」。
臓腑の働き、気血の巡り、陰陽のバランス、季節との関わり、生活習慣。
身体全体を一つのつながりとして捉え、その人に合った方法を選択する。
それが中医学の魅力であり、私が惹かれた理由でした。
私が考える「治す」ということ
私は、「治す」とは症状を一時的に消すことはではないと考えています。
中医学には、「上医、中医、下医」という考えがあり、最も優れた上医は病気になってから治す人ではなく、病気になる前、つまり未病の段階で身体を整え、病気そのものを防ぐ医師のことです。
中医は病気になってから治す、下医は重症化してから対応する医者。
つまり中医学が目指しているのは「病気にさせないこと」なのです。
痛みや不調は身体からの大切なメッセージです。
そのサインを見逃さず、自分の身体を知ること。
そのために季節を知ること、生活を知ること。
その積み重ねが、過度な老化を防ぎ、健康で長く生きることにつながる。
「歳だからあちこち痛むは仕方がない」
「病院に行ってもストレスを溜めないようにしか言われない」
そんな小さな、だけど確かに感じる苦しみをずっと抱えないでほしい…
「諦めないで!」と声を大にして伝えたいのです。
これこそ私が中医学を学び、指鍼を受け継ぎ発信し続けたい理由です。
___________
次回は、「指鍼とは何か?」について詳しくお話します。
鍼を使わないのに、なぜ「指鍼」と呼ばれるのか、
指圧やマッサージとは何が違うのか。
日本ではまだあまり知られていない、この中医学の手技療法についてご紹介します。
___________
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
お読みいただいた方の中で、治療の選択肢が少しでも増えてくれたら本当に嬉しいです。
必要な人に届きますように。

突然ですが、「指鍼(ししん)」という言葉を聞いたことはありますか?
恐らく初めて耳にする方がほとんどではないでしょうか。
私自身もこの技術に出会うまでは知りませんでした。
今振り返ると、私が指鍼を受け継ぐまでの道のりは、偶然ではなくすべてがつながっていたように感じています。
今回は指鍼との出会いについて少しお話をさせてください。
「このままで本当にいいのだろうか」と悩み苦しんだ整骨院時代
私は以前、整骨院で施術者として働いていました。
毎日多くの患者さんと向き合う中で、一つの壁にぶつかりました。
施術をすると、その場では身体が楽になります。
「ありがとう」や「気持ちがよかった」
そう言って帰る患者さんの笑顔は、施術者として何より嬉しいものでした。
でも、数日後にはまた同じ症状で来院される。
また施術を行う。また楽になる。そしてまた戻る…
この繰り返しを目の当たりにするたび、私の疑問が大きくなっていきました。
「私は本当にこの方を良くできているのだろうか」
根本から身体を変える方法を探して
保険治療は、多くの方が必要な治療を受けられる大切な制度です。
一方で、現場では継続的な通院が続く患者さんも多く「症状を一時的に和らげること」と「根本から身体を整えること」の違いについて考える機会が少なくありませんでした。
私は、目の前の痛みを追いかけるのではなく、
「なぜ、その痛みが起きているのか」
その原因まで見極める医療を学びたいと思うようになりました。
何年も答えを探し続けました。
解剖学、運動学、生理学、神経学などの基本はもちろんアーユルヴェーダやホメオパシーなど毎日が勉強漬けで終わりのない日々が続く中でついに出会ったのが、中医学でした。
人生を変えた二人の師匠
私には人生を変えてくださった二人の師匠がいます。
一人は、中医学の基礎理論やかっさ、カッピングを教えてくださった師匠。
そしてもう一人は、日本ではごく限られた人しか受け継いでいない指鍼を伝授してくださった師匠です。
お二人との出会いは、まるで何かに導かれるような、不思議なご縁でした。
必要な時に、必要な人と出会う。
そんな言葉がありますが、私にとってまさにそのような出会いだったと感じています。
師匠から学んだのは、単なる施術技術ではありません。
「身体をどう診るのか」
「人をどう診るのか」
その土台となる中医学の考え方でした。
私が受け継いだのは「技術」ではなく「医学」
多くの方は、指鍼という聞き慣れない言葉もしくは技術に興味を持たれるかもしれません。
でも私が本当に伝えたいのは指鍼そのものではありません。
かっさやカッピング、推拿(すいな)、そして指鍼も。
すべては中医学という医学を実践するための一つの手段にすぎないということです。
本当に大切なのは「どんな手技を使うか」ではなく、「身体をどう診るか」。
臓腑の働き、気血の巡り、陰陽のバランス、季節との関わり、生活習慣。
身体全体を一つのつながりとして捉え、その人に合った方法を選択する。
それが中医学の魅力であり、私が惹かれた理由でした。
私が考える「治す」ということ
私は、「治す」とは症状を一時的に消すことはではないと考えています。
中医学には、「上医、中医、下医」という考えがあり、最も優れた上医は病気になってから治す人ではなく、病気になる前、つまり未病の段階で身体を整え、病気そのものを防ぐ医師のことです。
中医は病気になってから治す、下医は重症化してから対応する医者。
つまり中医学が目指しているのは「病気にさせないこと」なのです。
痛みや不調は身体からの大切なメッセージです。
そのサインを見逃さず、自分の身体を知ること。
そのために季節を知ること、生活を知ること。
その積み重ねが、過度な老化を防ぎ、健康で長く生きることにつながる。
「歳だからあちこち痛むは仕方がない」
「病院に行ってもストレスを溜めないようにしか言われない」
そんな小さな、だけど確かに感じる苦しみをずっと抱えないでほしい…
「諦めないで!」と声を大にして伝えたいのです。
これこそ私が中医学を学び、指鍼を受け継ぎ発信し続けたい理由です。
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次回は、「指鍼とは何か?」について詳しくお話します。
鍼を使わないのに、なぜ「指鍼」と呼ばれるのか、
指圧やマッサージとは何が違うのか。
日本ではまだあまり知られていない、この中医学の手技療法についてご紹介します。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
お読みいただいた方の中で、治療の選択肢が少しでも増えてくれたら本当に嬉しいです。
必要な人に届きますように。




