原因不明の下痢2026.5.21

こんにちは。
鍼灸マッサージサロンORCAです。

先日ご来院された女性の症例です。

お話を伺うと、
昔から胃腸が弱く、少しの疲労やストレスでも消化不良を起こしやすい体質とのことでした。

ここ最近は特に、原因不明の下痢や嘔吐を繰り返し、病院で検査をしても大きな異常は見つからない状態。
「何を食べても不安」「外出先でも急に症状が出るのではと怖い」と、かなりお悩みのご様子でした。

さらに、

・花粉症では鼻づまりが強い
・熱感や炎症反応が出やすい
・子宮嚢腫がある
・痣やシミができやすい
・慢性的な痛みや重だるさがある

など、複数のお悩みが重なっていました。

中医学では、この状態を
“脾虚(ひきょ)”をベースに、“湿熱(しつねつ)”“瘀血(おけつ)”が絡んだ状態と考えます。

「脾」は消化吸収を担う働きがありますが、ここが弱ると食べたものをうまくエネルギーへ変換できず、水分代謝も低下します。
その結果、体内に余分な“湿”が溜まりやすくなります。

さらに湿が長期間停滞すると熱を帯び、“湿熱”へ変化。
胃腸へ影響すると、吐き気・下痢・胃のムカつきなどの症状が現れやすくなります。

特に二十四節気の“小満”(今年は5/21)を迎えたこれからの時期は、湿気と気温が一気に高まり、湿熱症状が悪化しやすい季節です。

部屋の除湿が必要になるように、これからは“体内の除湿”もとても大切になります。

おすすめの食養生は、

・はとむぎ茶
・小豆
・緑豆
・冬瓜
・きゅうり

など、“利湿(りしつ)”作用のある食材です。
余分な水分や熱を外へ逃がし、胃腸への負担軽減効果が期待できます。

特にはとむぎ茶は、スーパーなどでも手軽に購入できるうえ、生薬としても使用されるとても優秀な食材です。

・むくみやすい
・体が重だるい
・お腹がちゃぽちゃぽする
・軟便や下痢になりやすい
・舌のふちに歯型がついている

このような方は、体内に“湿”が溜まっているサインですので、ぜひ試してみてください。
 

また、痣やシミができやすい方、慢性的な痛みが強い方は、“瘀血(おけつ)”症状も強い傾向があります。

瘀血タイプの方には、

・黒きくらげ
・玉ねぎ
・青魚
・黒酢
・なす
・ターメリック

など、“活血祛瘀(かっけつきょお)”作用のある食材がおすすめです。
 

施術では、まず弱っている胃腸機能を整えながら、自律神経の緊張を緩和。
さらに、湿熱や瘀血をさばき、全身の巡りを改善する施術を行いました。

今回は複数の不調が重なり、さらに長期間かけて慢性化している状態でもあるため、体質改善には継続的なケアが必要になります。
その日の症状だけを追うのではなく、季節変化や体調の波も見ながら、今後も経過を追っていきたいと思います。

「検査では異常がないけれどつらい」
「毎年この時期になると体調を崩す」
そんな方は、体質と季節の両方から整えていくことが大切かもしれません。

今回の症例が、同じようなお悩みの方のヒントになれば幸いです。